橋場の家

​the house in hashiba

 

 

 静かな住宅街であるこの場所は、城下町金沢市内に位置し、観光地ひがし茶屋街に程近いのですが、大通りから少し路地に入っている
だけで、街の賑やかさが感じられないほど、落ち着いた雰囲気です。浅野川が近くを流れ、川を通して吹く風がここまで流れてきて、
風通しがとても良いのだと、近隣の方々が話してくれます。その風は家の中まで気持ち良く吹き込みます。それは、そのように風が通る
ことを計算して、建物が建てられていたからだそうです。

 この界隈ではその浅野川を利用して、友禅染めが盛んであったという昔話が語られます。この建物も以前は、染めの工房で

使われていたようです。その名残のように、木造の梁には塗料が飛び散った色跡が残っていました。

 ​建物は明治期に建てられた金澤町家。当初より改装され町家の風貌が変わっていましたが、元の姿に蘇らせつつ、現代の生活に合せる

ことを意識して計画しています。

 ご依頼主のお住まいに対する思い入れが強く、ある程度の方向性は決めておられましたが、市の金澤町家再生の認定を取りたいとの

ご希望もあり、調整が必要なことが多々ありました。それでも諦めずにひとつずつ試行錯誤を繰り返して、理想に近い形に辿り着く

ことができました。

  木造2階建て 一戸建ての住宅 伝統構法・ 建築面積 87.36㎡ 延床面積 171.31㎡ 工事延床面積 171.31㎡​

​  金澤町家再生活用事業の認定取得

  優良金澤町家認定取得

  第29回界隈景観賞受賞(老舗・文学・ロマンを考える会)